日本に着いてから私は息子の顔がはっきりと分かる夢を二度見ました。

一度目はフランスの家の前で息子が車を修理に持って行くところでした。私に「ママ、どっかにぶつけた?」と聞いたので「ううん、ぶつけてへんで」と答えると息子は私を正面から見てにこやかに笑って「そっか」と言いました。

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後の方は何となく夢だと分かり(覚めてしまう)と焦った瞬間やはり目が覚めてしまいました。

その日、フとした瞬間に何故息子がそんな風に私に言ったのかが分かりました。

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フランスを出る前日、プールの帰り普段通らない細い道を通った時にトラックとすれ違い、私は半輪を舗装されていない草の上を走るハメになりました。

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ガガガっという音がしたので、その夜ジムへの往復の車の中で「ねぇ、OOちゃん、車大丈夫かな?ちょっと見てくれへん?」と何度となく言っていたのでした。

あぁ、いつもの様に見に来てくれたんだと思いました。

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二度目は6月27日、祖父母が30年前に海の事故で亡くなった日でした。

白いTシャツにジーンズ姿の息子が目の前にいたので私は彼に抱きつき、彼もしっかりと私を抱きしめました。

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息子に「もう、何てことを」と言うと彼はニコニコ笑いながら「ごめんな。ちょっと早まってしもたわ。わぁ〜ってなってしもてん」と言いました。

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でも凄く晴れやかな顔をしていて「ばあちゃん、泣いてんな。ごめんな」と言ったので(そうだ、理由を聞かなくては)と思い「ねぇ、何で?」と聞いたのですが彼が何を言っているかが分からず、そんなことより今彼がいるうちに触っておこうともう一度息子を抱きしめに近寄りました。

息子も私をぎゅっと抱きしめ、そこで目が覚めてしまいました。

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あの最後の日、辛そうに私を力強く抱きしめ逝ってしまった感覚が蘇りましたが、今回の彼は笑顔で私を抱きしめており、彼の気持ちは既に救われているのだと感じ少し安堵しました。

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とはいってもその日はそんな幸せな気持ちは素早く立ち消え、後は再び大きな喪失感が襲いかかり涙する一日となってしまいました。

会いに来てくれても来なくても辛いよ。

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