ずっと後味の悪い映画を見た気分が続いています。

家中に飾ってある息子の幼い時からの写真が今は本当に私達が一緒に過ごした時間なのか、映画で見ていたことなのか分からなくなります。

三毛 1

触れない、喋られない、平面の世界。

三毛 2

頑張ろうと思った次の瞬間に容赦なく襲ってくる喪失感。

三毛 3

絶望の中にいた息子を救えなかった後悔は一生消えません。大胆だけれど繊細で傷つきやすい子だと知っていたのに。

三毛 4

今のこんな状態の私に声をかけるのは難しいでしょう。でもご自分の信じる宗教に傾倒しておられる人からの話を聞くのはとても辛いです。

三毛 5

「〇〇先生の著書に子供に先立たれた親に書かれたものがあるので読むね」と言われて電話口で朗読を聞いた時、(来世での縁の話じゃなくて今の姿の息子に側にいて欲しい)のだと彼女の話が頭の中を上滑りしていきました。

三毛 6

私は無神論者ですが中学高校と仏教系の学校に行っていたので、週に一度朝早くに仏参があり、季節ごとに行事があり、授業には宗教の時間がありました。唱えるとしたら自分が親しんできた念仏を唱えようと思います。

三毛 7

「お葬式でよく立っていられたね。普通だったら泣き崩れちゃうけれど偉かったね」と言われてもクレーターの様な心になってしまった私には褒め言葉には聞こえません。

三毛 8

彼女が息子を思い、私を心配してくれているのは重々承知しています。ただ今の私は普通の精神状態じゃない....。宗教に救いを求める気持ちもない...。


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土曜日に息子の家に行くと郵便受けに銀行から手紙が届いていました。内容は息子宛で「この度のこと残念に思います。つきまして今後貴殿がされる手続きについてお知らせいたします」というものでした。先日死亡届を提出した時に、手紙は今後全て私達親の元に来るのだと言われておりましたが驚きました。相変わらずのフランスです。昨日は公証人役場に行きました。明日は息子の勤務先に行きます。やらないといけないことが少しずつ済んでいきます。

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