本日はこれといったニュースが無かったので先週の日曜日に見た「ご近所づきあい」のルポルタージュをお送り致します。

先ずはこちらの記事をご覧ください(クリックしてね)。



このニュースを見た時に「凄いこと出来る人がいるもんだ」と思ったのですが、今回は相手側にもインタビューしており大変興味深いルポルタージュでした。

マルチーヌさん(68歳)とご主人(69歳)は今から18年ほど前、南仏ニースの近くペイヨン(Peillon)に家を購入しましたが、その家はお隣の敷地を通らないと帰れないものでした。

先客 1

彼らは家を購入時に公証人役場で書類を作成した際、公証人は口頭で「あなた達は隣人の敷地を通ることが出来る権利がある」と言いましたが、書類には記載されませんでした。

ところがその家の持ち主は亡くなり、新しい家の持ち主(ミレイユさん・女性・兄の家を相続)は彼女たちが自分の敷地を通れないように通せんぼの門を作ったのでした。

先客 2

ここから彼女たちの戦いは始まりました。マルチーヌさんは何度も裁判に訴えていますがその度に敗訴しています。

前回のレポートではマルチーヌさんたちは唯一の手段である川に簡易橋を架けるという方法で、毎度危険を冒し家まで帰っているという大変気の毒な話でした(車は入れない)。

先客 3

さてここからは新しい家の所有者ミレイユさんの話です。

ミレイユさんは門の横にある道を指さし「彼女たちは本来この道を通って家まで帰れるんです。なのに私達の敷地を我が物顔で通っていたんです。あの態度ったら!彼女があんな風でなければ私も敷地を通させましたよ。今は無理です」と言いました。

ただその道は長年手入れがされておらず木々が生い茂り車が通れるようにするには3万ユーロ(390万円)かかるそうです。

ミレイユさんが門を設置したあとマルチーヌさんは鍵を壊し車で通り続けたそうで、今度はそれを阻止する為に彼女は道の真ん中に鉄の棒を2本立て門にチェーンをかけました。

先客 4

するとマルチーヌさんの息子(ニコラ)がやって来て彼女に石や顔の大きさのブロックを投げつけ「殺すぞ」と脅迫したそうです。

彼女は医者に行きその時の写真(目の横や腕の痣)を撮り裁判所に訴えています。ニコラは有罪になれば1,500ユーロ(19万5千円)の罰金となります。

一方マルチーヌさんの弁護士は「ミレイユさんがマルチーヌさんの家を欲しがっているのではないか。彼女は反対側の土地も購入しているので辺り一帯を全部彼女の土地にしたいのではないか」と話し家を売る前提で査定をしてもらう事を提案しました。

土地は1ha半、3部屋で家は56㎡、家までのアクセスが無いので85,000ユーロ(1,100万円)でした。もしアクセスがあればその2倍の値段だったそうです。

先客 5

マルチーヌさんは家を売る気になり、テレビ局はカフェでミレイユさんと落ちあいその話をしているとマルチーヌさんが様子を見に来ました。

そこでミレイユさんは「あなたの家なんて要らないわよ」と言いそこで話は終わってしまいました。

マルチーヌさんは定年退職後、市役所から仕事を貰い通学時間帯の横断歩道に立っています。またボクシングジムにも通っています。先日大雨で橋が再び流されたので今は歩いて(許可なく)ミレイユさんの土地を通り門の横を滑り抜け30分かけて車を駐車しているところに行くのだそうです。

こじれにこじれた隣人問題は現在マルチーヌさんの息子ニコラの裁判待ちだそうです。


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マルチーヌさんの旦那さんは殆ど家から出られないようなんですが、マルチーヌさんは毎日出かけておられます(;^_^A。うちもうちの敷地を通らないとお隣2軒が家に帰れないのでどちらかというとミレイユさんの気持ちの方が分かるんです。一日に何度も自分の敷地を車が通るのは気持ちが良い話ではありません。所有者が変わった時にきちんと挨拶をして(通る権利がある)ではなく(通らせてもらっている)という気持ちも大事なんじゃないかと思います。390万円かけて道の整備をするのは大変ですがそれが本来の道であるのなら裁判で負けますね。彼女はインタビューでご自分のことを「私は穏やかな性格で争いを好まないです」と言っておられましたが、そういう人ほど怖いなと思うんですよ。門の横を滑り抜ける時に(テレビに映っているのを承知で)「意地悪な隣人のせいでまったく!」と怒っておられました。こりゃ和解はありえませんね。

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