2018年9月7日フランス東部グランテスト地方バ・ラン県シルティガイム(Schiltigheim)でソフィー・ル・タン(Sophie Le Tan 20歳)さんが行方不明になり1年後遺体で発見されました。

ソフィーさんはストラスブール大学の学生で経済経営学を勉強しており、夜は生活費を稼ぐために週9時間ホテルの受付をしておりました。

語学に堪能でフランス語は完璧、両親の話すベトナム語、英語、ドイツ語を話し将来はホテル業界でキャリアを積むのが目標だったそうです。

あむない 1

彼女は大学の2年目にあたりアパートを探しており、ボンコアンという個人売買情報サイトを利用して見つけたアパートを訪問することになっていました。

そのアパートの募集記事には写真も無く住所も曖昧で彼女は貸主とSNSでやり取りをしてアパートを訪問しましたが、その後消息を絶ちました。

当日は彼女の誕生日だったそうです。

あむない 2

ソフィーさん失踪後8日目に逮捕されたのはアパートの広告主ジャン・マーク・ライザー(Jean Marc Reiser当時58歳・現在61歳・当時ストラスブール大学の学生考古学専攻)でした。

ライザーは1997年スイスの国境近くの税関で逮捕されたことがあります。その時彼の車にはショットガン・プロの麻酔道具一式・バール・目隠し帽・麻薬・複数のポルノ写真が入っており、そのポルノ写真の女性たちは意識を失った状態だったそうです。

あむない 3

また2001年には2件のレイプ事件で起訴されています。
1件目の被害者はポルノ写真に写っていた女性で、彼の元恋人でしたが薬物を飲まされた為レイプされたことは覚えておりませんでした。2件目の被害者は1995年8月フランス南西部ランド県でドイツからの観光客でヒッチハイクをした22歳の女性だとのことです。2件目は武器で脅した悪質なレイプだということで2003年懲役15年の刑を求刑されました。

あむない 4

この時にもう1件1987年9月8日にストラスブールで行方不明になったフランソワーズ・ホフマン(Françoise Hohmann 23歳)さんの事件にも関与している疑いがかけられましたが、遺体が見つからなかったことから無罪になっています。しかしながら2020年2月新しい証拠が見つかり調査が再開されています。

2010年彼は釈放されましたが、直ぐに動物病院と大学病院に麻酔薬を盗むために侵入して逮捕されました。

あむない 5

話をソフィーさん事件の戻しますと、ライザーはソフィーさんとは面識が無いと主張していましたが、2018年10月5日最初の公聴会で手を負傷していたソフィーさんを自宅に招き入れて手当をしたが疑われるのが嫌で嘘をついていたと話しました。

それから1年後、彼女の遺体は2019年10月23日にキノコ採りをしていた家族に発見されました。また2019年3月にはライザーのアパートの地下室からソフィーさんのDNA、部屋からは靴と少量の血痕が発見されました。

あむない 6

そして2021年1月19日ライザーはソフィーさん殺しを自白しました。
2018年9月7日アパートを訪問したソフィーさんとの間に気持ちの誤解があり激高して彼女の顔を殴ったところバスルームに倒れて意識を失ったと話し、計画的な殺害を否定しました。

あむない 7

しかしながら彼のアパートには部屋を借りたいと訪問を約束した他の2人の女性がいましたが、恐らく2人とも恋人や他の人を同伴していた為、会わなかったのであろうと推測されています。また事件の直前にアジア人女性のポルノビデオを見ていたそうです。

裁判は7月5日(火)まで続きます。


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ライザーは旅行を良くしているそうで他にも被害者がフランス中、またはヨーロッパにもいるんじゃないかと言われています。学生(58歳)で仕事はしていなかったそうですがどこからお金が?彼の父親は漁師でその後木こりになったそうですが、毎日お酒を飲んで暴力を奮い母親と喧嘩が絶えなかったそうです。かと言ってこんな怪物が出来る理由にはなりませんが。それにしても性犯罪を犯しても釈放が早まるんですね。こんな人物が大学近くのアパートで網を張って獲物が飛び込むのを待っていたとは恐ろしいです。アパートは1人で見に行ってはいけませんね。もう一件裁判ですが6月27日「パリ同時多発テロ」のサラ・アブデスラムの最終弁論が行われ、彼は「私は殺していない。これで(釈放無しの)無期懲役になれば不公平だ」と話しました。判決は6月29日(水)です。

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