今から17年前の2004年1月15日(木)一隻のトロール船が沈没、5人の船員が命を落としました。

船はフランス西部ブルターニュ地方フィニステール県の「ブガレッド・ブレッツ(Bugaled Breizh)」号で、その日はイギリス南西リザード岬沖26キロのところでトロール漁を行っておりました。

とりだめ 1

12時25分、「転覆する!急いで来てくれ!転覆する!急いで来てくれ!」という無線を別のトロール船に向けて発信。場所は伝えたものの状況までは伝えず、2回目の無線は判明できない状態で船は87mの海底に沈んで行きました。

その時間僅か「37秒」。

とりだめ 2

この時に何があったのかが、現在までのミステリーとなっています。

真っ先に貨物船の衝突が疑われましたが2004年7月、その可能性は無いとされました。

とりだめ 3

そして2005年初めて専門家は「40~60mの深さで外因性の力が介入したことによる沈没」つまり明確に言葉には出しませんでしたが「潜水艦」が原因に因る事故の可能性について話しました。

トロール網を引っ張る2つのコードの1つを潜水艦が引っ掛け海に引きずり込んだというわけです。

とりだめ 4

実は翌日の2004年1月16日からこのリザード岬沖では「潜水艦の参加を伴う主要なNATO(北大西洋条約機構)軍の軍事練習」が行われるため各国から潜水艦が集合しておりました。

どの国の潜水艦が引っ掛けたのかという調査が始まり、フランス軍は真っ先に否定、オランダの潜水艦、英国の潜水艦が疑われました。特に英国の潜水艦は事故の時間ドック入りしていたはずですが、いなかったという話があります。

とりだめ 5

ところが2006年調査は
直ぐに終了。潜水艦の仮説は却下され、些細な漁業事故だということになりました。

これは恐らく防衛機密に触れたのであろうことが予測されました。

とりだめ 6

2008年再び専門家により潜水艦が原因である可能性が示唆されましたが、2014年ナント裁判所は事件性を却下「過失致死罪」の捜査を終了、2016年破棄院を通過、フランス側での書類はクローズされました。

とりだめ 7

しかしながら今年2021年10月4日(月)から3週間、英国・ロンドン王立裁判所にてこの事件の公聴会が開かれることになりました。

あの事故の日、海域にいた全ての潜水艦の位置の確認、どの潜水艦が沈没した漁船と同じ航路をとっていたのか、また、10月12日には英国の潜水艦の乗組員の証言もあります。

さて真実は明かされるのでしょうか?調査結果は10月22日(金)に発表されます。


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うちの旦那は「絶対に真実なんか明かされるわけがない」と言っております。このままミステリーで終わるんでしょうか。遺族とすれば悔しいですよね。37秒で沈没なんて海に引きずり込まれたのでしょうよ。。。引き上げられた船体についていたのがチタン片だったとかで、フランスは「うちの潜水艦にチタンは使ってません」って言ったんです。この日はロシアの潜水艦もこの海域をうろついていたとか。英国の潜水艦の乗組員は何を言うのでしょうね。本日のその他のニュースはフランス南東部の大雨洪水の様子でした。エクサンプロヴァンス近郊では2ヶ月分の雨が降ったそうです。浸水被害が大変です。マルセイユも浸水しました。ゴミは全て回収できたのでしょうか???

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