私がいつも行くスーパーのハムやお惣菜のコーナーに夏前から新しく働く女の子がいます。
最初はわからなかったのですが、彼女は少し知的障害があります。
フランスには20人以上従業員がいる会社は総従業員数の6%の割合で障害者を雇用する義務があります。
恐らく彼女もその枠からの採用なのだと思います。
彼女はハムの切り方をお客さんに聞き、私たちが「薄めに」や「ぶ厚めに」と頼むと、機械で切ったハムを両手で大事そうに持って来て、洗濯物を干すような感じで私たちの目の前に差し出し「これでいいですか?」と聞いてきます。
他の人は機械の前で半分振り返りながら「これでいいですか?」と聞くので、近眼なのに眼鏡をかけていない私はほとんど見えず、(指示したんだからいいや)といつも「はーい、いいです」と返事をしておきます。
極一部のうるさいお客さんを除けばみんなそんな感じです。
彼女はハムを切っている間にお客さんが頼んだ枚数を忘れてしまいます。ですのでハムの薄さを確かめた後はもう一度「何枚ですか?」と聞いてきます。
そして大変ゆっくりとした動作でハムを切ると、ハムを元の場所に戻し、重さを計って値段のシールを貼ります。売り場には通常3人くらいがいますが、彼女が1人のお客さんに対応している間に他の人たちは2~3人のお客さんをこなします。
でも誰もイラついた態度は見せませんし、私達客も彼女のことをとても微笑ましい気持ちで見ています。
一所懸命に間違えない様に自分のペースで仕事をして素晴らしいと思います。
旦那に言うと「あっ、その子知ってる。君が日本に行っている間、僕も彼女に何度か当たったんだ。いい子だね」と言いました。
他にも売り場で彼女のことを褒めている少し年配のカップルもいました。こんな風に誰もが見守れる環境で働ける場所があるということは、ハンデを持たれている方にとって大変良いことだと思います。
クリスマスの時期、都会からこられたと思われる方が彼女に「薄く、すごく薄く切って」と頼んだら、彼女は普段以上にゆっくりと機械を進めていたかと思うとペラッペラの紙の様な薄さにハムを切り、「これでいいですか?」と聞きました。
相手は「いや、いくらなんでもそれは薄すぎるわよ!」と言った後に彼女の必死な顔に気づいたようで、「あっ、もう少し分厚くね。それももらっておくから入れておいて」と言いました。
こうやって周囲がほんの少しの優しさで支えていけたらいいですね。
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最初はわからなかったのですが、彼女は少し知的障害があります。
フランスには20人以上従業員がいる会社は総従業員数の6%の割合で障害者を雇用する義務があります。
恐らく彼女もその枠からの採用なのだと思います。
彼女はハムの切り方をお客さんに聞き、私たちが「薄めに」や「ぶ厚めに」と頼むと、機械で切ったハムを両手で大事そうに持って来て、洗濯物を干すような感じで私たちの目の前に差し出し「これでいいですか?」と聞いてきます。
他の人は機械の前で半分振り返りながら「これでいいですか?」と聞くので、近眼なのに眼鏡をかけていない私はほとんど見えず、(指示したんだからいいや)といつも「はーい、いいです」と返事をしておきます。
極一部のうるさいお客さんを除けばみんなそんな感じです。
彼女はハムを切っている間にお客さんが頼んだ枚数を忘れてしまいます。ですのでハムの薄さを確かめた後はもう一度「何枚ですか?」と聞いてきます。
そして大変ゆっくりとした動作でハムを切ると、ハムを元の場所に戻し、重さを計って値段のシールを貼ります。売り場には通常3人くらいがいますが、彼女が1人のお客さんに対応している間に他の人たちは2~3人のお客さんをこなします。
でも誰もイラついた態度は見せませんし、私達客も彼女のことをとても微笑ましい気持ちで見ています。
一所懸命に間違えない様に自分のペースで仕事をして素晴らしいと思います。
旦那に言うと「あっ、その子知ってる。君が日本に行っている間、僕も彼女に何度か当たったんだ。いい子だね」と言いました。
他にも売り場で彼女のことを褒めている少し年配のカップルもいました。こんな風に誰もが見守れる環境で働ける場所があるということは、ハンデを持たれている方にとって大変良いことだと思います。
クリスマスの時期、都会からこられたと思われる方が彼女に「薄く、すごく薄く切って」と頼んだら、彼女は普段以上にゆっくりと機械を進めていたかと思うとペラッペラの紙の様な薄さにハムを切り、「これでいいですか?」と聞きました。
相手は「いや、いくらなんでもそれは薄すぎるわよ!」と言った後に彼女の必死な顔に気づいたようで、「あっ、もう少し分厚くね。それももらっておくから入れておいて」と言いました。
こうやって周囲がほんの少しの優しさで支えていけたらいいですね。
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コメント
コメント一覧 (14)
知的障害の方が、安心して働けるのは、回りの理解がないと大変かも。市役所の喫茶室が知的障害者で運営されてます。
ミネット
がしました
日本も障害者雇用は義務づけられておりますが、なかなか進んでいないんです。
雇用すべきなんですが、なかなか現場も大変なんですよ…(ため息)
こういうのは、日本では働き方改革が進まないと難しいと実感してます(;´д`)
ミネット
がしました
ミネットさんならあれですよね?あれを持っていけばゴロンゴロンして喜ぶこと間違い無し。ほらチュール。ね!
知的障害のある方は、ほんと一生懸命に仕事をしてる人が多く、見習わなければと思います。そして、そんな仕事ぶりに文句を言わず、気長く待っている人にも頭が下がります。ミネットさんもそのお一人なんですね。私から投げキッスを!
ミネット
がしました
いよいよ今年もあと2日と言う午前中に郵便局に行きました。他にも次々とお客さんが来られ、その中に知り合いもいて、私がお釣りの四百数十円を受け取ったところにいきなり「○○さん三百円貸して・・・!!」と言われました。まぁ小さい金額なのと近所の人でもあり、「はい。良いよ。。。」としまい込んだ三百円を渡しました。車で来ていたので一応「一緒に帰る・・・?」と誘うと「いいえ歩かんとダメになるねん・・・」と言われました。なので自分の車に乗ろうとすると彼女が急いで来るのが見え、「乗せて・・・」と言われました。あれっ・・・さっきは断っていたのに、断ったことを直ぐに忘れたのかしら。。。?と思いましたが「どうぞ・・・」と乗ってもらいました。そしてその人の家の玄関まで送り届けましたが、お金は後で持って来るしと家に入ってしまいました。でも車に乗っている間中「私すぐ忘れてしまうねん。。。」と何度も言っていたので、心の中で三百円を忘れないでね・・・と思いながら家に帰りました。(金額は小さいですが)何か詐欺にあったような嫌な気持ちになり始めた3時間後、彼女は三百円を持ってやって来ました。「忘れなくて良かったね」と言うと、彼女も「いや~これ忘れたら大変やわ・・・」と言い問題は解決しました(苦笑)。いつ何が起きるか・・・?
ミネット
がしました
何というか大多数の人にそこまで精神的経済的余裕が無いのです。情けない話しです。給料は減る。働き方改革は、働かせ方改革。老後の心配。今の日本はGDP順位では世界第3位ですが、実際の経済的規模では、中国の3分の1でアメリカの5分の1。一人当たりのGDPに至っては四半世紀成長する事なく、イスラエルにまで抜かれる始末です。
日本はしょっぴたれた、貧相な、しょぼくれた情けない国になりました。長期で大きくものを観る大局観のある人や大様な人が、絶対的に少なくなりました。上から下までせこせこした人ばかりです。悲しくなってしまいます。
ミネット
がしました
仕事や接客が素晴らしいって良いですね〜。ローストビーフの血がこぼれて他の食品も血まみれって許せないT^T。しかも態度が横柄って。
彼女のような模範店員を見習って欲しいわっ。
クッキーちゃんの二足立ち、可愛い💕。お隣りさんはママと違ってフランス人だから引っ越しソバはないわよ^ ^。
あちらから挨拶がなくても、中庭でのスピードは落として頂かなくてはなりません。会うチャンスがあればこちらから挨拶し、そのことだけはおっしゃった方が良いと思います^_^。
ミネット
がしました