長年使用した土地は誰の物? 前編」から続きます。

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おじいちゃんとおばあちゃんの家は三軒の中で一番小さくて、お庭も狭いです。ただ隣接する土地が市の物で彼らは市役所の許可をとって自分の庭として使用していました。

以前記事にした時に使った写真を見て頂くと分かりますが、



彼らは自分の土地と市の土地の間に橋を架けました。橋を渡った市の土地は、



こんな感じでした。元々梨畑で恐らく長年の間に誰の土地か所有者がわからず市が管理することになったのだと思います。

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おばあちゃんは生前この土地のことを私たちに話し「この家にはあまり価値が無いから、市がこの庭をくれたらいいんだけど」と言っていました。

でも子供たちにとって、この話題は他人には知られたくないことだったらしく一度上の娘さんがいるときにおばあちゃんが同じ話をし始めると、娘さんが「ママ!しっ!」と黙らせました。私達はとっくにおばあちゃんから聞いていたので事実は知っていましたが(知られたくないんだなぁ)と聞こえなかった振りをしました。

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さて私達は2カ月前、市長さんから話したいことがあると市役所に呼び出されました。

市長さんは、この度おじいちゃんとおばあちゃんの家が売りに出されるのを機に「その土地」を一緒に購入してもらおうと思うけれど、私たちの土地も「その土地」に隣接しているので、公平を期して「その土地」を購入する気があるかと聞いてきました。

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田舎なので土地は安く畑として使用するのは魅力的なのですが、
おじいちゃんとおばあちゃんの家は「その土地」が無ければ価値が無いと知っていましたので、私達は彼らの子供たちと争ってまで手に入れることも無いと「その話」はお断りしました。

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今回彼らが滞在中、私がいない時におじいちゃんとおばあちゃんの息子が家に食前酒にやって来ました
(私が彼を嫌っているからそれを狙ってでしょう)。旦那は彼と同い年なので彼が来れば親しく話をします(彼は断りもせずに家で何本も紙タバコを吸いますし、私は彼が厚かましい人だから嫌いです)。

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私が外出から帰った時に旦那が「JP(彼)があの家が売れたって言ってたよ。19人も見に来て直ぐに決まったんだって」と言いました。

私は「ふぅ~ん」といった後「あの土地(市の土地)は?」と聞くと、そんなことには無頓着な旦那が「一緒じゃないか?全部売れたって言ってたからあの土地も買って一緒に売ったんだろう」と言いました。

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私たちの土地が「あの土地」と隣接するところには、崩れかけた納屋Aが建っています。17世紀の石造りの建物であることから歴史的保存建築物に入っており、改装するにも規約が複雑で最低でも500万円はするので、納屋の為にそれ程の金額を出す気にはなれず(勿論そんなお金は無い!)、また勝手に壊してしまう事も出来ず放置しています(中はコンクリートが打ってあるので崩れませんが屋根の石板が嵐の時に落ちてくることがあります)。

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旦那に「今までは『あの土地』が市のものだったから何も言われなかったけれど、所有者が個人になるとなんとかしないといけないわね」と言い、近々屋根の石板だけ落とすことにしていました。

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話を戻しますと、おじいちゃんとおばあちゃん家の売却が済んでいるのであれば、最後になるので挨拶だけしておこうと私は彼らを訪ねたわけです(旦那は彼らから挨拶に来ない限りは行きません)。

後編に続きます。

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