フランスに居ても話題沸騰のドラマ「逃げ恥」を見ていました。

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色んな言葉の使い方に感心しましたが、特に「搾取」という言葉は今まで簡単には使わなかった言葉ですが、私たち家族が今陥っている状況こそ「搾取」という言葉を使ってもいいと思いました。「親切の搾取」です。

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お隣のおばあちゃんが亡くなっても旦那の献身的なお世話はずっと続いています。

娘さん達が帰る日に「花が枯れたら捨てておいてね。」とおばあちゃんのお墓のお世話を頼まれました。あなた達を信頼しているわね。」と涙を流されました。

「ノエル(クリスマス)に父を連れに来るけれど、12月31日のレヴェイヨン(新年の前の宴)は父が一人ぼっちなのよ。あなた達はどこかに出かける予定はあるの?」
と娘さんに聞かれた旦那は、
「じゃあ、うちで一緒にご飯を食べて過ごせばいい。」と答えました。

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おじいちゃんはケータリングのパンが不味くて食べれないからと私たちにパンの購入を頼まれますが、お金は払ってくれません。

先日、旦那がいつものように頼まれたパンを持っていくと夕方の5時なのに雨戸が閉まっていました。家の前から「今ドアの前にいるから。」と携帯で電話をするとおじいちゃんが、
「今、テレビを見ているし雨戸も閉めてしまったから、パンは明日の朝にもってきて。」と言ったそうです。これにはさすがの旦那も明日の朝7時になんて僕はパンを持って行かないぞ。」と怒っていました。(おじいちゃんは次の日のお昼に取りにこられました。)

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そして22日はおじいちゃんから電話があって23日に病院に連れて行くことになりました。娘さんに連絡して支払いはどうするのかと尋ねましたら「立て替えておいて。」と言われました。診察室にも一緒に入らないといけませんし薬局にも行かないといけません。

次の日24日は娘さんがおじいちゃんを迎えに来る日でした。

私たちは週に一度のゴミ出しもしてあげています。先日藤の木が落ちてドアが開かなくなった時も、雨の中旦那と息子がはしごに登って壁に藤を再固定しに行きました。

定期的に様子を見に行ったり、食事に招待したり。。。

おばあちゃんがノエルにはチョコレートをくれたり、ニワトリ一羽をくれたりしていたので、何となく24日に娘さんがお礼の品を持ってくるのではないかと思っていました。

私たちになくても、息子にはあるんじゃないかなと。

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ところが24日に来たのは娘さんではなくて、娘さんの息子でした。ノエルに来るからお墓の花を見ておいてって言ったのに~?)と思っていたところ、息子さんが20ユーロ札一枚ひらひらさせて家に来ました。えっ?これは、パン代?」と聞くと、はい、残りは病院行ったガソリン代にとっておいてと母が言っていました。」と言いどういうこと?)とぽかんとしていると、急いでいるからと行ってしまいました。

残り?病院代は???

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27日、旦那も私もいない時に娘さん達がおじいちゃんを送ってこられました。(泊まらず帰られました。)車のエンジンをかけたまま家に寄って息子に封筒一枚渡していかれました。

今度こそ「お金?」と思って封をあけたら「お葬式のご挨拶」でした。。。

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息子に「パパがね、ここがいいって言うのよ。動きたくないって。」と言っていたそうです。

これってね「親切の搾取」だと思うんですよ。
「利用されている。」って言う言葉はしっくりこないのです。「搾取」です。
まさに「親切の搾取」なんです。

私たちがおじいちゃんを放っておけないのにつけこんでいますよね?
でもね、90歳のおじいちゃんが腰を曲げて足を引きずりながらやっと歩いておられるのを見ると、やっぱり助けざるを得ないんです。

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おじいちゃんは無意識の「親切の搾取」ですかしら?

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